最近、仕事がハードだ。
30年以上勤めたお局が退職することになり、
その引継ぎで、今めちゃくちゃ忙しい。
もちろん、毎日残業。
それに、責任がすごく重くて、毎日憂鬱なのだ。
日曜の夜、彼にメールした。
「明日、会社行きたくない。
全てを捨てて、
どこか二人で遠い所に行きたい」
彼からのメール。
「俺も会社行きたくない。
二人で逃げようか…」
何もかも捨てて、どこか遠くに行く。
現実的ではないが、憧れる。
遠い所で、仕事を探す。
都会の方が職はあるだろう。
パチンコ屋の夫婦住み込み?
または、彼が工事現場の作業員?
私はスーパーのパート?
身元保証がないから、だめか。
とにかくどうにかこうにか、仕事を見つける。
6畳一間で、お互いだけを見つめて生きる。
何のしがらみもない。
相手の存在だけが、自分の支えだ。
ひとつの布団で、二人抱き合って眠る。
不安はあるが、幸せも感じるだろう。
しかし、こんな生活は間もなく破綻するだろう。
生活が厳しくて、だんだんいさかいが絶えなくなる。
家に残してきた家族が気になる。
でも、もう元の生活にも戻れない…。
やっぱり、そんな勇気は私にはない。
もしも、二人でいるところを拉致されて、
異国の地で夫婦にされたら、
それはそれで運命だと受け入れなければならないだろう。
不謹慎かもしれないが、そうなってもいいなと
思ったりもする。
しかし結局、今の生活を変える勇気はない。